給湯流茶道

【企業研修レポ】株式会社オカムラさま 社内外交流ワークショップ


オフィス家具をはじめ、商業施設や物流センターなどに携わる企業、
株式会社オカムラさまで社内外交流イベントを行いました。


■利休は、左遷される同僚をいたわる茶会を決行

ワークショップの名称は「職場の諸行無常を茶道具にして味わいますれば」!

伝統的な茶会では、床の間に掛け軸が飾られます。掛け軸がその日の茶会のテーマを表すのです。春が近づく季節には梅の水墨画を飾ったりと、最近は季節を感じさせるものを飾ることが定番です。

しかし利休の頃はそんな、のほほんとしたものが掛けられてたわけではありません。

利休は、秀吉に左遷させられるお坊さん送別の茶会で、秀吉から預かって修復中だった掛け軸をわざとかけたといいます。同僚を左遷させる憎き上司を、皮肉った掛け軸といえましょう!


そこで利休のように仕事にまつわる辛口な掛け軸を作り、戦場であるオフィスで抹茶を飲もうという企画を立ち上げました。


■「諸行無常」はビジネスパーソンを元気にするパワーワード

給湯流茶道の活動テーマの一つは、「諸行無常」です。国語の授業で習った平家物語。天皇を脅かすほどに栄華を誇った平家も、源平合戦で負けて落ち武者になっていった・・・「祇園精舎の鐘が鳴る。諸行無常の響きあり。」

とある商品が売れて一気に儲かった会社も、数年後には潰れたりする・・もてはやされた課長が、部長が変わった途端に左遷された・・など、働く我々のまわりでも諸行無常があふれています。

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▲新潟市「がたふぇす」での給湯流茶会の様子

「諸行無常」は一見ネガティブな印象がある言葉ですが、逆にどんなにヒドイことが職場で起きても永遠には続かない。

だから気にせず次にすすもう!と勇気をくれるメッセージでもあります。


仕事で感じた諸行無常を掛け軸にする!

そこで、社内外から集まった人で数人ずつグループを組み「諸行無常(永遠に続いてほしくないわ、この状況)」と思った出来事を話し合ってもらいました。パソコンに諸行無常を感じたエピソードをメモしてもらいます。

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グループ内で一番「諸行無常」を感じさせたエピソードを選び発表してもらいます。オカムラさんオフィスの巨大モニターに投影です!

巨大モニターを掛け軸に見立て、茶会がスタートです。

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「エコという名の経費削減」

頭ごなしに「経費削減だ!」というと現場メンバーは萎えます。地球のためになるから納得してくれ、というメッセージをつけ加えた経営陣の言葉選び。

正論だとわかりつつも、現場では「諸行無常!早くこの状況が終わってほしい・・」という空気が流れた、そんなエピソードです。





⬛︎飲み会よりもりあがる?ビジネス茶会

初対面だと何を話したらいいか戸惑うもの。しかし職場という名の戦場でおきた諸行無常ハプニングを話すと、共感、驚き、むせび泣きで大盛り上がり!抹茶にふくまれるリラックス成分「テアニン」でさらに打ち解けやすくなる効果もあるかもしれません。さらにーヒー並みに多く含まれるカフェインで頭もスッキリし、みなさん会話がはずんだご様子です。

初対面の戦国武将たちが戦の協定をむすんだりする際も、茶会が開かれたようですが、このような抹茶の成分が効果を表したのではないでしょうか。


⬛︎飲み会より健康でもりあがるビジネス茶会





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