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【展覧会レポ】宇野雪村@東京画廊

日本初の現代美術画廊、70年以上の歴史を誇る銀座 東京画廊へ。

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1912年生まれ、戦後の前衛書道で活躍した宇野雪村の展覧会。画廊オーナーの山本豊津(やまもとほづ)さんに話を聞くことができました!
ほづさんは東京画廊の二代目。お父さんは現代美術の画廊を開く前は骨董品屋さんをやっていたそうです。

小さな頃からほづさんは日本の古い名物に触れてきました。だから現代美術の画廊をやりながらも、日本の伝統文化やアジアの歴史にも詳しいのです。

ほづさんはいつもこう言います。

漠然と日本の美術を語ってもダメです。中国、韓国、日本の細かい差異まで見る。違いの中にこそ、日本の優れた点が見つかるのだから!




さっそくこの日も、ほづさんに中国、韓国、日本の違いについて教えてもらいました。

筆で文字を書く文化は各国で呼び名が違うと!

え!中国の書道..とか言ってきたオレってバカなの?

書法 中国
書芸 韓国
書道 日本

ほづさんの考察によると
「中国は大国でルールを作らなきゃいけないから法。

韓国はすぐ近くの中国の顔色を伺わなきゃいけなかった。だから芸として客を喜ばせる、という感覚がある。

そして日本は...島国でのんびりしてたから道として極めよう、って方向になったんじゃないかと。」

●現代美術こそ政治とカネで動いてる...アンディ・ウォーホルと国家戦略

ほづさんは、画廊を継ぐ前は政治家の秘書をやっていた経歴が。今も文化庁などと美術と税制のことで関わっています。

ほづさんは、現代美術を自分のピュアな感覚でとらえる...的なゆるふわアート観とは対極にいる!

美術は国家と政治、経済が織りなす歴史から見るものだと教えてくれます。

ほづさん曰く、アメリカは建国してたったの240年の「歴史のない」国。(本当はネイティブアメリカンの長い歴史がありますが)

アメリカは国家としての格をあげるため、現代美術に国家予算をたくさん使ってきたとほづさん。

そしてアンディ・ウォーホルやバスキアが世界的なアーティストになった。そして元ZOZO社長の前澤さんが高額のカネを払ってバスキアを買う流れにwww
おっと!話がそれました。
ほづさんのお話をまとめると、美術を見れば、国家の戦略、国民の思想、経済がわかる。

だから美術は必要なんだ。

ホリエモンとか橋下徹みたいな、頭はいいが教養が無い新自由主義エリートこそ、現代美術に手を出してほしい!伝われ!
東京画廊は展覧会開催時には入場無料。皆さまもぜひ足を運んでください!



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