給湯流茶道

column

人材育成 >

【レポ】明治維新150周年記念トークショー 伝統文化クライシス 能楽 茶道 連句

明治維新150年記念、伝統文化クライシス トークショー無事終わりました!


明治維新を機に、能、茶道、俳句のルーツ連句がどう変わったか がテーマ。


46752688_2262849913785742_900946463524126720_n.jpg


今、文芸といえば小説、俳句など個人の作品を指すと連句の高松霞さん。しかし昔は複数人で句を詠んでいく連句が盛り上がっていたと。


連句は複数人集まって、親と子の役割に分かれ、親が書いた句を見て子が句を書き、一番いいものを親が選び、また句を書いて・・と作品にしていくそうです。


集団の中にそれぞれ個人が立つ、その絶妙なバランスが連句の魅力なんだそう。


そこから、個人と集団の話になりました。明治維新で西洋の、個人の作品の概念が流入。


それまでは狩野派のように集団で作品を作ることも多かった日本で、急に個人で自分らしくオンリーワン思想がハリボテで作られたのではないかと。


能楽師の川口晃平さんはその話から、漫画家であるお父さん、かわぐちかいじ氏の漫画制作スタジオを思い出しました。


スタッフさんの中には海の絵を描かせたら一番!などそれぞれ得意分野があり、気合いを入れて描いていく。集団の表現がそこにはある。


世界で一つだけの花になろうとむやみに一人の個性を作り出そうとするより、長年日本で培ってきた集団と個人の合わせ技を使ったほうが日本人にあったモノが作れるんじゃないか?


そしてそんな個人と集団芸は、ニコニコ動画などSNSで生まれつつある、なんて意見もお客さんから出ました。


ヘナヘナした自分らしさ探しから脱却する糸口が見つかったような気がしました!


写真は、谷田の暴言に「ツイート禁止」パネルがあがった瞬間ですw


給湯流、次の企画は年明け2019年1/14下北沢で新春茶会とサラリーマン狂言です!


三島由紀夫の近代能楽集なるものへオマージュとなる作品も公演しますっ

ご予約こちらからぜひ
http://www.910ryu.com/column/000274.html






==========

【以下、登壇した能楽師 川口晃平氏の泣ける文章あなたに捧げます】
伝統とは受け継ぐことに他ならない。
それはスーパーに並ぶ安作りの調味料とは別格の、継ぎ足し継ぎ足し練り上げられた老舗の味である。

日本が幾多の天災、国内的国際的な争乱の数々を乗り越え、今に繁栄を享受し得ているのも、我が国が保有する伝統の力によってであった。
老舗は過去ではなく現代に存続することによって老舗たる。

しかし我々は、伝統とは過去の人々の所業であって全てが進んだ現代とは関係が無いと考え始めた。
そんな時代にいたり受け継ぎ手を失った老舗の味は、枯渇し捨て去られ、我が国の根幹を成す麗しき伝統は未来への歩みを止め、すでに多くが失われてしまった。

伝統の危機とは日本の危機なのである。


=====

イベントページ


2018年11月19日19時開演
@高円寺Pundit'

杉並区高円寺北3-8-12フデノビル2F
JR高円寺駅 徒歩2分

1104_2dento.JPG

●予約 2000円



伝統文化初心者向けトークショーを行います!!


●茶道トーク

信長や秀吉が戦場で茶会をしたように、サラリーマンが戦いの場であるオフィスビルで抹茶をたてようと提案する「給湯流茶道」谷田半休が明治維新後に激変した茶道の歴史を話します。

パトロンの喪失、女学校の台頭、第二次大戦後は高度経済成長、専業主婦、介護・・意外なワードが今の茶道につながっている!?そんなトークをします。




●能トーク

「明治維新で、日本の『芸術』は終わった」と独自の見解を持つ 売れっ子能楽師、川口晃平さんも登壇!

お父さんは漫画家かわぐちかいじ氏、小さい頃から漫画制作スタジオで沢山の美術資料を見てきた川口さんならではのトークも乞うご期待。

日本の現代アートについて考えるトークも出そうです‼️




●俳句のルーツ、連句トーク

俳句のルーツである連句の歴史を、若手女性連句師さんがレクチャー!

芭蕉がスパイだった?的な話も飛び交い、これから俳句やってみたいと考えておられる初心者のかたも大歓迎!

21時半くらいまでやっててお酒や軽食もあるので、ふらっと立ち寄ってください

6C100AD3-4C3A-4F2A-8F43-BAC457B25A3C.jpeg


明治維新150周年イベント!
トークイベント「能楽×茶道×連句 伝統クライシス!」を4年ぶりに開催します。

永い時を越えて、現代に受け継がれているように思われている日本の伝統文化「能楽、茶道、連句」。
これらの歴史や思想は、明治時代に西洋文化という時代の波に呑み込まれ、圧され、現代に至ります。

1104_2dento.JPG

時代の変化によって、文化はどのような道を選び、人々から求められてきたのかを、これまで初心者向けのイベントを行ってきた、
能楽師の川口晃平、茶道家の谷田半休、連句人の高松霞が、熱く、ゆるく、ガツガツと掘り下げていきます。

現代の日本人が神格化している明治維新を、伝統文化の立場からディスりつつ、それぞれの文化をリンクさせた「日本史が見えてくる」二時間です!



【ーー出演者プロフィールーー】


◯川口晃平
シテ方観世流能楽師、梅若会所属。東京都小金井市出身、昭和五十一年生まれ。漫画家かわぐちかいじの長男。慶應義塾大学在学中に能に魅せられ、能の道を志す。大学卒業後の平成十三年、五十六世梅若六郎(現・四世実)に入門。その年復曲能「降魔」にて初舞台。平成十九年独立の後、今までに能「翁」の千歳、能「石橋」「猩々乱」「道成寺」を披く。舞台に立つ傍ら、能楽普及のレクチャーを各地で行う。



◯谷田半休/給湯流茶道 家元(仮)

利休の時代、信⻑や秀吉が戦陣で茶会をしたエピソードを再現し、グローバル経済と戦う⼈たちの戦場、オフィスビル給湯室で抹茶を点てる茶道ユニット「給湯流茶道」代表。競合他社と群雄割拠、常に勝たねばいけないビジネスパーソンの諸⾏無常をテーマにする。オフィスビルを飛び出し、廃線になったJR三江線の宇都井駅や道後温泉ストリップ劇場などで茶会を決⾏。茶の湯漫画『へうげもの』コラボ茶会、⽇経新聞やテレビ朝⽇、フジテレビなどに出演。2018年10月号「婦人画報」にも掲載中!



◯高松霞
連句人。草門会所属。2012年より連句未経験者のためのワークショップ「連句ゆるり」を行う。過去に6次元(荻窪)、枡野書店(南阿佐ヶ谷)、往来(大阪)、Spin off(大阪)などで不定期開催。2018年より「ゆるくない連句をゆるくやる会」、現在は「RENKU in English」『ゆるり連句ハンドブック(仮)』を準備中

【ーー開場・開演・終演ーー】
開場18:30
開演19:00〜終演21:30

【ーー料金ーー】
前売¥2000(飲食代別)
当日¥2500(飲食代別)























«  給湯流狂言部長 河田全休がNHK関西に取材されました (news)

»  【参加者募集】新春・サラリーマン狂言!笑う侘びには福来たる茶会@織部 下北沢店 (ベネフィット)