給湯流茶道

●出演（2日とも司会）

谷田半休（給湯流茶道）

サラリーマンのため、彼らの戦場であるオフィスビル給湯室で抹茶をたてる茶道ユニット、2010年結成。信長や秀吉が戦場で茶会をしていたエピソードを現代に再現し、リストラ、パワハラ、ブラック企業と戦う人の職場で抹茶をたてる。

文化放送で立川志の輔さんに褒められたり、テレビ朝日竹内由恵アナに「抹茶おいしい」とほっこりしていただいたり、MXTVで梅沢富美男さんに「サラリーマンは生ぬるい」とディスられるなど、賛否両論いただく。

給湯室を飛び出し、ロンドンの弁護士事務所から、廃線になったJR西日本・宇都井駅、道後温泉ストリップ小屋まで、様々な「諸行無常な戦いの場」でも茶会を決行。

小学館・日本文化の入り口マガジン『和樂web』で記事を執筆スタート。

●トークテーマ

給湯流茶道が掲げるコンセプトの1つは「諸行無常」。永遠につづくものなどこの世にない。

平家がどんなに権力を持とうとも、信長が天下を統一しようとも、いつまでも続かない。

 今の上司からパワハラを受けてムカつく。でもその上司は来年異動するかもしれない。辛い職場も永遠には続かない！

サラリーマンにとって、諸行無常はポジティブなメッセージにもなります笑。

話を戦国時代に戻しましょう。

武将はいつ自分が死ぬかわからない危険の中で、自分が大好きな茶道具を必死に集めました。明日には命を落とすかもしれない仲間を呼び、最高の茶道具で茶会を行う。常に死の恐怖と戦う彼らの、束の間のパーティーでした。

彼らの命や権力は永遠には続きませんでした。しかし彼らが一生懸命集めた茶道具は、第二次世界大戦の空襲も生き抜き今も残っています。

万博にも似たところがあると思います。万博もまさに「諸行無常」。

一時的に政府がお金を集め突貫工事で会場をつくり、世界中から人を集客。期間が終われば解体して、万博当時の景色がなくなる。まさに諸行無常です。

▲大阪万博の翌年、1971年に創業した東京「プーク人形劇場」でも茶会実績あり！！

しかし1970年大阪万博は、多くの人々に深く記憶を残し、今の現存する千利休の茶道具のように、体験者の心の中で生きています。今の大阪万博にとりこになっている人がいるんです！

少年時代に、太陽の塔の保存を訴えた藤井さん。大阪万博のレコードを集め続ける井上さんをゲストでお呼びし、大阪万博の諸行無常とエバーグリーンな魅力を、給湯流茶道が聞き出すトークショーを行います。