プロジェクト本文

▼はじめにご挨拶 給湯流茶道です

はじめまして、給湯流茶道と申します。オフィスビルの給湯室で抹茶をたてる茶道ユニットです。

千利休や秀吉が戦地で茶会をしたように、現代の働く人の「戦地」である職場で抹茶をたてることを提案しています。

2010年に結成し、企業や百貨店から、美術館から温泉街のストリップ劇場まで、日本全国、ロンドンで茶会をしてきました。

経済や職場での「諸行無常」をテーマに抹茶をたてる茶道ユニット

千利休が政治でも経済でも権力を握った瞬間、秀吉に切腹を命じられたエピソードのように、給湯流茶道が茶会で話すテーマは、早い経済サイクルの中で流行とともに消えて行ってしまうものたちの諸行無常と、消えていくものをねぎらう気持ちです。

▲大阪市にあった、戦前からあった給湯室をねぎらう茶会

残念ながら取り壊されました・・諸行無常!!!!

 

勝負にかけるプレゼンにいく「出陣」前、上司と会議で意見がかみ合わず悔しかったとき、深夜残業への出陣前などオフィスビルで日々抹茶をたてたり、企業に出向いて社内交流研修として茶会をしたり、お寺や美術館の給湯室で茶会をすることもあります。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

惜しくも廃線になってしまう「天空の駅」をねぎらう茶会

2018年3月末に廃線になってしまうJR三江線。なかでも宇都井駅は、地上20メートルにあるホームまで階段を自力であがる「天空の駅」として愛されています。この天空の駅を眺めながら、地元の方や三江線ファンの方と抹茶をたてて茶会を行い、三江線をねぎらいたいと考えています。

 

地元の方々は、なじみの電車がなくなることで悲しい気持ちであるだけでなく、「廃線になってしまい、申し訳ない」という声もでているそうです。そんな皆さんが少しでも明るい気持ちで廃線の日を迎えられるよう、ささやかな茶会を開きたいと思っています!

 

千利休も、事情があって都を離れる仲間をねぎらう茶会をした

秀吉に誤解をされ、左遷をされることになったお坊さんのために利休が茶会を開いたことがありました。

秀吉から預かって修復していた掛け軸を、わざと茶室にかざった利休。

仲間が都を離れる悲しみを、ユーモアで吹き飛ばす茶会を行ったのです。

 

 

 給湯流茶道でも、いろいろな事情で廃線を迎えてしまう宇都井駅を

明るくねぎらう茶会を行いたいと思っています。

 

 

地元の庭師の方に、組み立て式の茶室を作ってもらう

宇都井駅前に、島根県で何代もつづく庭師の家にうまれ、造園業と日本文化活動「湯nity」で活躍されているアダチトモアキ氏を迎え、茶室を作ってもらおうと計画中です。

 

 ▲アダチ氏の別イベントでの作品例です

 

笑って泣ける新作・現代狂言、鉄道にちなんだ雅楽も披露

茶会とともに、狂言師を迎え、狂言を公演予定です。地元の神楽のエッセンスもとりいれ、中世から近世、大正、昭和、平成の時空を超えた現代狂言を制作中です。

三江線がなくなり寂しさをかかえる方々が、少しでも明るい気持ちになっていただけたらと思っています!

 

▲2017年秋、島根県松江市 閉店したブティックで行った現代狂言

大型スーパーと戦う商店街の物語を、古典狂言をベースに制作

 

狂言師 河田全休は、

京大狂言会出身。卒業後も伊呂波会同人として京都を拠点に活動。 古典の修練に励む一方、「サラリーマン狂言」等の創作、茶の湯や邦楽との競演など、狂言の普及活動にも力を入れており、給湯流狂言部 としても活動しています。

 

2017年にはテレビ番組『水曜どうでしょう』プロデューサーさんたちの前で演目を披露する演劇イベント「よろしくご笑覧ください」にも登壇しました。

 

古典の狂言演目をたくさん知っている河田全休。

現代のサラリーマンやOLの失敗談と古典を結び付けて、独特の新作狂言を

作ってもらう予定です。

 

また、給湯流メンバー水谷 不定休も参加予定!泣ける音色でもりあげます!

三重県で働きながら、土日や有休をとっては弾丸で日本全国で笛をふきまくる

水谷 不定休。

 

鉄ヲタでもある水谷。鉄道と意外にも関係ある雅楽の某曲を演奏します!!

 

 

駅前の民泊 『うづい通信部』さんもご協力 

 

宇都井駅前の空き家を宿泊やコミュニティーの場にされている「民泊 うづい通信部」の

森田さんにもご協力いただき、地元の方と私たちをつないでくださっています。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

たたら製鉄の時代から21世紀まで、宇都井駅周辺は茶会で語りたい長い歴史がある

宇都井駅がある集落には、たたら製鉄から現在まで、産業と流通の長い歴史があります。川から物資を運んだ中世から近世、鉄道が栄えた大正から昭和。そして自動車の時代がやってきて、三江線は長い歴史にピリオドを打ちます。

単に鉄道が廃線になることを悲しむのでなく、改めて集落の長い歴史をみなさんとねぎらい、楽しい時間を共有したいと思い、茶会と狂言の公演を計画しました。

 

 ▲駅前の民泊「うづい通信部」から、宇都井駅を見た風景

鉄筋コンクリートの駅が時間を超えて、豊かな自然になじんでいます

 

宇都井駅は、駅自体が「掛け軸」になるような魅力的な建物

 

 

たとえば、駅の入り口のプラスチック看板は長年の風雪で粉々になってしまったそうですが

地元のみなさんが金継ぎのように看板を修復したそうです。

侘びた、しかし温かい風景が宇都井駅にはあります。

このすばらしい宇都井駅自体を、茶室の床の間に飾られる「掛け軸」に見立てて

茶会を行いたいと思っています。

 

▼これまでの活動

ビジネスや経済で「諸行無常」ストーリーを感じられる場所で茶会を開催

結成から8年間、いろいろな場所、いろいろな方々とコラボして茶会を行ってきました。

▲新潟市主催 漫画イベント「がたふぇす」での茶会

日本文化に詳しいひとだけでなく、何かと戦っている人ならだれでも茶道を楽しめるというメッセージを込めました

 

▲東京の廃校になった中学校を再生した施設「世田谷ものづくり学校」で

ワークショップ。中学校の廊下を侘び茶室に見立てた茶会。

 

テレビ番組「水曜どうでしょう」プロデューサーさんの前でパフォーマンスしたこともあります

▲河田全休による「給湯流」現代狂言(生意気な新入社員に翻弄されるストーリー)、

給湯室での茶会と雅楽の演奏(中間管理職サラリーマンを鎮魂する)のパフォーマンスをしました

 

 ほかにも、

 

阪急百貨店、エクストリーム出社、(株)セガ、アサヒビールCSR事業「すみだ川アートプロジェクト」、講談社週刊モーニング「へうげもの」合同企画、(株)岡村製作所、増上寺、シブヤ大学、世田谷ものづくり学校、多摩美術大学学園祭、横浜三渓園、ブックカフェ「6次元」、鳥取県 三朝温泉、「月刊 総務」編集部、成田山書道美術館、新潟市イベント「がたふぇす」、アートラインかしわ、山口市立山口情報芸術センターYCAMDOMMUNEビル、UPLINK、ロンドン弁護士事務所、経済産業省採択事業「世界茶産地フェスティバル」、秋田県能代市畠町市中心市街地活性化室、アートフェア東京事務局、逗子市アートフェスティバル

 

などで茶会を行ってきました

 

 

日経新聞やテレビ朝日、フジテレビ、NHK、文化放送、CNN ONLINE、ニフティーポータルZなど取材もたくさんしていただいております。

朝日新聞デジタルでの記事はこちら

ニフティーポータルZでの記事はこちら

▼資金の使い道

●茶室の資材購入、運搬費用

●狂言師(京都在住)の交通費、宿泊費

●茶会担当者(東京在住)の交通費、宿泊費

使わせていただこうと思います。

尚、宇都井駅前 現地での茶会は2018年3月24日開催予定。現地の茶会自体は無料として、地元の方や鉄道ファンの方に楽しんでいただこうと思っています。