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新宿歌舞伎町春画展 公式メディアパートナーになりました

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本展では、浦上蒼穹堂代表・浦上満氏の春画コレクションの中から、菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国芳など、江戸時代に制作された春画 約100点を展示!!!!
メッセージ
監修:浦上満
12年前、ロンドンの大英博物館で開催された「春画」展は大きな反響を呼びました。来場者からは「日本人がこれほど遊び心があり、情感が豊かなことに驚いた」、「エコノミックアニマルと思っていた日本人に対する印象がガラリと変わった」という感想が聞けました。春画の母国である日本でも開催したいと奔走しましたが、大きな壁にぶつかりました。結局2015年秋、東京の永青文庫で日本初の本格的な春画展が開催され、3ヶ月で21万人の来場者がありマスコミも盛んに取り上げました。それから10年、新宿歌舞伎町で「春画」展が始まろうとしています。少し元気のなくなった日本で、ちゃんとした春画が展示されます。ぜひお越しください。(浦上蒼穹堂・浦上満)
浦上満プロフィール
幼少のころよりコレクターであった父、浦上敏朗(山口県立萩美術館・浦上記念館 名誉館長)の影響で古美術に親しみ、繭山龍泉堂での修行を経て1979年浦上蒼穹堂を設立。数々の展覧会を企画・開催し、日本の美術商として初めて1997年から11年間ニューヨークで「International Asia Art Fair」に出店し、Vetting committee(鑑定委員)も務めた。また2013年大英博物館で開催された春画展では「Shunga in Japan LLP」を設立し協力、2015年永青文庫での春画展開催に向けて尽力した。「北斎漫画」蒐集においては現在、質・量ともに世界一のコレクションといわれている。国際浮世絵学会常任理事、東洋陶磁学会特別会員。
http://www.uragami.co.jp/
主催者 手塚マキ
Smappa!Groupは、歌舞伎町で生きる歓びと文化の創造を目指し、ホストクラブ、書店、飲食店、ヘアメイクサロン、アートギャラリー、介護サービスなどさまざまな事業を展開しています。
そんな、わたしたちが拠点を構える歌舞伎町は、かつて、歌舞伎を誘致するはずでした。そのような背景を持つ町の強さと先人の想いを受け、歌舞伎町をただ刹那的に遊ぶ場所ではなく、歌舞伎町から日本文化を創出し、育てていきたいという想いで、「ホスト歌会」、読書会「文化系ホストクラブ」、「日本舞踊」などさまざまな日本文化活動に力を入れています。
「春画」は、「笑い絵」として親しまれ、江戸時代の人々は、みんなで笑い合いながら楽しんでいました。きっとそこに人間のおもしろさやおかしみが凝縮されているからだと感じています。歌舞伎町もまた、流れ着いた者を拒むことなく受け入れ、日夜、様々な人生が行き交い、人間らしさ、人間臭さで溢れています。まさに、「春画」と「歌舞伎町」は、ともに人間の愛おしさを体現している地続きのような関係なのかもしれません。
ぜひ、歌舞伎町だからこそ体験できる「春画」の世界をお楽しみください。
手塚マキプロフィール
歌舞伎町でホストクラブ、BAR、飲食店、美容室など20数軒を構える「Smappa! Group」の会長。1977年、埼玉県生まれ。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。JSA認定ソムリエ。96年から歌舞伎町で働き始め、ナンバーワンホストを経て、独立。ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を仲間と立ち上げ、深夜の街頭清掃活動をおこなう一方、NPO法人グリーンバードでも理事を務める。2017年には歌舞伎町初の書店「歌舞伎町ブックセンター」をオープンし、話題に。2018年12月には接客業で培った"おもてなし"精神を軸に介護事業もスタート。近著に、『新宿 歌舞伎町』(幻冬舎)がある。
アートディレクター 林靖高
「猥褻とは人道の大本を客観したる事にして、生殖の機関、性欲の遂行そのものは神聖と称すべきなり」とは、明治期の反骨のジャーナリスト・宮武外骨の言葉だが、春画は本来、老若男女が輪になって笑い合い、粋なユーモアや人間模様を語り合いながら楽しむ文化だった。江戸で育まれたこの「輪」と「笑い」つまりは、"WA"の精神を、現代にもっとも自然なかたちで体現できるのは、欲望や猥雑さへの感度が高く、多様な価値観が交錯する街・歌舞伎町ではないかと思う。さらに、インバウンドでにぎわうこの街だからこそ、国籍を超えて人々がつながり合い、世代や性別をも超えた、バラエティ豊かな「友達のWA!」が現実の場として立ち上がる可能性を感じている。
林靖高 プロフィール
2005年に結成したアーティストコレクティブ、Chim↑Pom from Smappa!Groupのメンバー。東京をベースにメディアを自在に横断しながら表現活動を続け、海外でもさまざまなプロジェクトを展開、世界中の展覧会に参加する。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearの最優秀賞を受賞。2022年には森美術館にて回顧展を開催。その作品はグッゲンハイム美術館やポンピドゥセンターなどをはじめとした国内外の美術館に多くコレクションされている。
新宿歌舞伎町能舞台とは
1941 年( 昭和16 年) 歌舞伎町に「中島新宿能舞台」が設置。2022 年Smappa!Group( 本社:東京都新宿区) が施設を購入し「新宿歌舞伎町能舞台」に改名。観世流能楽師 中島志津夫( 重要無形文化財総合指定保持者) による謡・仕舞の稽古をはじめ、能楽や日本舞踊、落語や朗読など、伝統芸能の上演や文化観光コンテンツの創出を通じ、日本文化を国内外に発信する場として活用している。
https://nohstage.com/
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