給湯流茶道

拝啓
四半決算間際に、予算担当をひきつがれることになり
諸行無常の響きを感じる昨今

みなさまにおかれましては
ますますご清栄のことと存じ上げます。


さて、韓国アイドルが、AKB４８のように毎日ライブを行う場が
東京にできたとのニュースを聞き

日本のアイドルにおけるWABISABI鑑賞の美が
失われる危機感を勝手に感じ、
とある文章のWEB掲載を決心した次第でございます。

下記はとある冊子に投稿しました
コラムに加筆したものです。

お時間ゆるせば
ぜひ最後までおつきあいくださいませ。



残業帰りにテレビをつけると東方神起スペシャル番組が再放送されていました。
何を隠そう私は、ジャニヲタ。（←誰も聞いてない）

さっそく東方神起の歌と踊りに見入りました。

すると、銀座にある某画廊のおじさまが
「ざっくり日本文化を語っても意味がないんです。
日本と朝鮮と中国の細かな差異を見ることでしか
日本文化を理解できません。」

と言っていたのを思い出しました。

「うおお！こ、これは！」

ひとり深夜に叫ぶ妙齢OL。

ジャニーズのアプローチは千利休か
ら面々とつづく「侘びさび」であり、

東方神起のアプローチは朝鮮の白磁器の美だと
気づいてしまいました。


東方神起は全員身長180cm以上、
ボイストレーニングでみんなそこそこ歌が上手く、
ソロも平等にとります。

ダンスも全員が交互にセンターに立ち、均整がとれています。

まじりっけのない白さ、左右対称、つるっとした朝鮮の白磁器に似ています。


一方ジャニーズは、SMAPでご存知の通り、
ひどく音痴の中居君、
背が小さくイケメンとはいえないクサナギ君･･･と欠陥だらけ。

今でこそSMAPは全員ソロをとりますが、
昔はキムタクだけがソロをとってました。

ジャニヲタは、自分が応援する子が全くソロをとらず
テレビ画面から見切れることに萌える作法を持つくらいです。

禅文化研究の大家、鈴木大拙「禅と日本文化」によれば、

「侘びさびとは、慣例的な法則から孤絶することが
予期せざる快感を心中によびおこす。

美とはかならずしも形の完全
をさしていうのではない。

不完全の美に古色や古拙味（原始的無骨さ）が伴えば、
『さび』があらわれる。」

とのこと。

こんな難しく言わなくても、ジャニーズをはじめ
「侘びさび」というものの見方は日本人にいやというほど
普段の生活になじんでたのです。

そこにおしよせてきた韓国アイドルという黒船!!!!!!!
利休たちが提唱したWABISABI美学は４００年で幕をとじるのか？

お茶の間にWABISABIを残すか抹消するか。
選択はわたしたち一人一人に
ゆだれられているのです。（NHKスペシャルのエンディング風に）

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